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Posted by さがファンブログ事務局 at

2009年03月21日

雪の里

桜のシーズンになりましたが、今日の紹介はなぜか雪の景色。

名古屋からの問い合わせで、思い出した作品なんで、
あえて今回、紹介させていただきました。



作品名:染錦陶額「雪の里」 辻聡彦作

ご存知、白川郷の雪の風景です!
ここには、名古屋で個展に行った際、レンタカーで雪の高山に行って
スケッチしてきました。

線刻で立体感を出して、周囲に初めて墨呉須を使いました。
素描にすることで広がりを持たせ、素材の白磁を雪に見立てています。

不思議なんですよね~!
白というのは、単に空白というわけではなく、
時には水に、時には空に、また時には雪にも見えてくる・・・

白も青も私にとっては、無限の広がりを生み出す大切な色なんです。

季節はずれですみませんが、とりあえずご紹介まで!
  

Posted by 聡窯 辻 at 22:22Comments(2)辻聡彦作品

2009年03月20日

嫁さん作の植木鉢!

一昨日からの窯炊き、会議などの出席、夜の飲み会と、
慌ただしく過ごして、昨夜は久々の爆睡!!!

起きてみると、早速WBCの日韓戦をTV観戦face02
燃えましたね~! 祝準決勝一位通過! ここまで来たら優勝や~!

てなわけで、今日は午後からゆっくり始動!

工房の庭先にふと目をやると、
ここ数年、嫁さんが凝って作っている・・・
(・・・といっても、半分趣味みたいなもんですが・・・face07
磁器の植木鉢です!

植えた多肉植物が、ここんところの春の陽気で綺麗な色をしてたんで、
とりあえず1枚、撮ってみました!



しっかりしたロクロ成形なんです。

こういっても、My嫁さんも、人間国宝「井上萬二」先生の(元)門下生!
育児等で多少ブランクがあるものの、意外と?(といっては怒られますが)
きちっとしたロクロ成形で、感心しております・・・face07

有田陶器市などで、目に付いたお客様から、
「売ってください!」と、たまに頼まれたりしますが、
残念ながら、これは非売品!

他にもこんな感じで、カエルちゃん?(本人からすればおたまじゃくしかな?)や、
招きネコなども、暇な時間でロクロ回して作ってます。

今日は本人に内緒で、こそっと1枚撮ったんで、他の作品?は
またこそっと撮って、またの機会に写真をUPしようかな?

あ、この事はたぶん本人が恥ずかしがるだろうから、内緒ですよicon22  

Posted by 聡窯 辻 at 22:19Comments(0)ひとりごと

2009年03月19日

窯炊き終わりました

大分での個展前(関連記事)、最後の窯炊きです。



うちはガス窯の還元焼成になります。
薪や重油からガスへ、時代が変わっても、
最終的に人間の眼と勘が頼りとする、この判断と集中力を要する工程だけは、
今も昔も変わりません。

うちも三代続いている陶芸作家の窯!
聡窯ブランドの特色を生かす独特の焼成を守ってます。
 (ちょっと大げさですが・・・face07



これは、最終の発色、
釉の様子を確かめる
「揚げ手見」と呼ばれる、
色見本になる物ですが、
「うん、
今日もいい色になっている!」



(写真がズーム過ぎて作業がわかりにくく、申し訳ありませんが、
TVや新聞の取材でも、あまり窯場は紹介していないんで・・・)

聡窯作品は、
聡窯呉須と呼んでいる、
明るめの京呉須に近い、
このが命です!

先ほど無事終了!

窯出しは週明け!
それまでドキドキのひと時。

うちは窯元と違って、毎日窯を炊くわけではないので、釉と藍の深みを出すため、
ゆっくりじっくり、炎の火柱と長時間「にらめっこ」しながらやっていきます。

今朝方終わったんで、「さあ、寝るぞ!」と言いたいことろですが、
今日は今から、窯大の卒業式(自分ではありませんが講師として出席)、
午後から、中学校のPTA(これは保護者としてです)に参加します。

今晩こそ、爆睡するぞ!face04って、夜は飲み会が入っていました・・・face03  

Posted by 聡窯 辻 at 10:05Comments(2)作陶日記

2009年03月17日

福島の棚田

今日の紹介作品(陶板)は、福島の棚田です。

佐賀県伊万里市の北西に位置する島(長崎県福島町)にある、
土谷棚田と呼ばれる所をモチーフにしています。

ここの棚田の特徴は、なんと言っても
西の海に沈む夕陽の美しさface02

水の張った時期には、夕陽が水面に映えて幻想的!
言葉を無くしてしまうほど!

また、時には朱に映えたり、時には紫に映えたり・・・

そこで、染付陶額
「紫色に映える」(辻聡彦作)という、タイトルにした。


これが不思議と、個展などで全国色んな都市に持っていっても、
多くの方に眼を止めて頂く。

熱心に見られている方々に話を伺うと、必ず
「郷里を思い出す」とか、
「懐かしい気がする」などという返事が返ってくる。
たとえ、その方の故郷が、海に面した所でなくても、
夕陽が海に沈む風景がある郷里でなくても・・・

棚田をはじめ、山や海、自然の風景には、
日本人の心を穏やかにしてくれる・・・・
癒してくれる深い魅力があるのだ、と思う。
 (「癒す」という言葉はあまり好きではないが・・・)

タイトルに「福島の棚田」とか、場所を記載していないのも、
それが理由のひとつにある。

観た方が、自分の郷里の風景や、ファーストインスピレーションを、
自由に膨らましてくれた方が、作者の私としては嬉しいかな?

子供の頃、ただ漠然と、当たり前のように背景にあった、
山、棚田、夕陽、ヒグラシの声・・・

今になって、もう一度、耳を、眼を、傾けてみようと思うicon22  

Posted by 聡窯 辻 at 17:04Comments(2)辻聡彦作品

2009年03月16日

ご応募!お待ちしてます!

今年(2009年)の有田陶器市より、
聡窯・札の辻店(聡窯3号店)がOPENすることになりました!
 (有田町幸平札の辻・有田館そば。有田陶器市期間限定の店舗です。)

聡窯・札の辻店では、それぞれ独自のスタイルで作陶している
日展所属の陶芸家、
辻聡彦(聡窯)・中島康夫(康夫工房)・溝上雅人(雅人工房)
の三人展の店舗をOPENする運びとなりました。

OPENING企画として、三人の特色を生かした焼酎盃
有田陶器市期間限定で販売することにしました!

さらに、当ブログ、または聡窯公式サイトをご覧の皆様にお知らせ!

これから長く活動していく
三人展のネーミング(名称)を募集いたしますface02

ネーミングを採用されました方に、今年の有田陶器市三人展限定で発売される、
「焼酎盃三点セット」など、その他副賞をご用意しております!

詳しくは、下の「応募する」ボタンをクリックして、
作家プロフィールページ&応募フォームへ、お進みください



INETをご覧の全ての皆様が対象です。
どうぞ、お気軽に、ふるってご応募お願いします。(4月2日18:00締切)

<三人展出店作家>
辻聡彦
「聡窯」 日展会友
日本現代工芸美術家協会本会員

 有田磁器をキャンバスに、独自の表現方法で作陶している辻聡彦。 陶芸界でも異色の線刻技法は、土のめくれの強弱で、立体感と奥行きを生み出す。 代表的な作品して、日本各地の棚田や里山、また欧州の街並みなどを題材に表現した「陶額」がある。
 線の彫りを生かした有田の白磁、染付の呉須(ごす)を基調に作陶する作家。

中島康夫
「康夫工房」 日展会友
日本新工芸家連盟会員

 有田では異色の磁器土による板作り技法を主に使う造形作家、中島康夫。独特のフォルムに爽やかな青白磁が印象的である。
 土の柔らかさ、磁器の持つシャープな線を調和させた表現。なんとなく生き物に見えたり、建物のようだったり、落ち着いた雰囲気の中にも遊び心が垣間見られる。







溝上雅人
「雅人(GAJIN)工房」 日展
日本現代工芸美術家協会会員

 有田で基礎を習い、京都や海外での研修を元に、基本的には唐津焼(陶器)をベースに陶土を選ばず色々な素材や技法を駆使する作家、溝上雅人。
 使って楽しめる食器や小物創りを念頭に作陶。釉薬も柿天目など、造形に合わせて調合している。

素敵なネーミング、お待ちしてま~す!!!icon22  

Posted by 聡窯 辻 at 16:22Comments(0)有田陶器市

2009年03月14日

有田陶器市準備!

今日は寒かったっすね~!

でも、予定していた有田陶器市の準備、第2弾をしましたよ!

初めて発表しますが、今年の陶器市から、新たに
新店舗(聡窯3号店)を構えようとしてます。
新店舗には、日展作家の三人で展示場を構えますので、お楽しみに!
 (有田陶器市期間の限定店舗、展示場です。)

メンバーは、中島康夫氏、溝上雅人氏、そして私(辻聡彦)の
若手?陶芸家の三人でございますicon22



午前中、小雪のチラつく中、鼻水を垂らしながら、新店舗の展示台作り!

頑張りました!!!



午後5時終了!
電動ノコなどの使いすぎで、腕がパンパンですface08

この後のビールが楽しみですが・・・・icon10

ところで、
三人展新店舗OPENを記念しまして、
NETを通じて、ある企画をしようと思ってますので、
三人のプロフィールなどと一緒に
次回の更新で、発表いたしますicon22

お楽しみに!!!  

Posted by 聡窯 辻 at 18:52Comments(2)作陶日記

2009年03月13日

東京情景

中里逢庵先生(85才)が、お亡くなりになりました。

唐津焼の世界で独自の「たたき技法」を追究された日本芸術院会員
佐賀のみならず、日本を代表する陶芸家が、またひとり、この世を去られた。

特に「日展」に所属する我々にとっては、
一昨年の(故)青木龍山先生に続いての訃報だ。

うちには昨朝、佐賀県陶芸協会の事務所から、今度、日本橋三越で行われる
「佐賀県陶芸協会展」の案内状が、
配布用に数十部送られてきたんで、
ブログのテーマにしようと、思っていた矢先の訃報だった。

ですので、その紹介を、したいと思います。

まずは、自分のブログなんで、私の作品紹介から!


 作品名:染錦陶額「東京情景」 (辻聡彦 作)

この作品は、東京タワーが遠景で良く見える場所を、探して、探して、
スケッチしてきました。
昨年の伊勢丹での個展に続いて、今回の日本橋三越で展示します。
伊勢丹では、周りの素描が好評でした。

続いて、同展の案内状



表紙には、中里逢庵氏の代表的な魚紋様が・・・。



佐賀県を代表する現作家、
中里逢庵氏、酒井田柿右衛門氏、中島宏氏、井上萬二氏(写真掲載)の他、青木清高氏、今泉今右衛門氏など、
・・・あっ、もちろん私(辻聡彦)など、計58名の協会所属会員が出展します。

地方ではなかなか見られない、日本橋三越ならではの素晴らしい展示会です。
東京に行かれた際は、是非ご覧下さい。。。

3月17日(火)~23日(月)

日本橋三越 本館6階 美術工芸サロンにて

改めて、中里逢庵先生のご冥福を、心からお祈り申し上げます!  

Posted by 聡窯 辻 at 07:40Comments(0)辻聡彦作品