2010年05月26日
天草陶石レポート(2)
昨日からの天草陶石視察(主催:有田陶芸協会)のレポート第2弾ですが・・・、
そもそも、天草と泉山の陶石の違いは何ですか
と、質問を受けたりしますが、
平たく言うと、実は泉山陶石の方が、粘りが少なく、鉄分も多く含まれていて、
成形には天草陶石が扱いやすいと、大半の人が答えます

専門的に説明すると、泉山は硫化鉄が多く、天草は酸化鉄が多く含まれており、
チタンの含有量が少ないので、還元焼成によって、青味を帯びた白の透明性に
優れている、というわけですね
とはいえ、天草でも採取した陶石を、そのまま出荷するというわけではなく、
まずは、陶石の中にも、特級~三等、四等と、階級をわけていくわけです
(最上級の特級は、採取陶石全体の約1%
、すごく貴重ですよね
)

時代は変わっても、こればかりは今も手作業
この日も、熟練したおばちゃんが、「さすがっ
」という選別を、いとも簡単そうに
黙々と作業をされていました
(写真右は、酒井田柿右衛門氏
)

二重三重と選別された陶石は、これから「脱鉄」と言われる、鉄分を更に少なく
取り除く作業(チタンは鉄分とくっつき、黄色味を帯びるので・・・
)、
更に更に、約20日にも渡る水洗いなどの、かなり手間が掛かる作業を経て、
ようやく出荷される、というわけです

この五層と呼ばれる天草陶石鉱脈のふもとにある、木山陶石さんの工場でも、
フェリーで島原半島に渡り、主に佐賀県嬉野や塩田の陶石工場に出荷されて
いるのです
(もちろん有田の殆どの作家や窯元も使っています
)

(写真は、帰りのフェリーで偶然見た、たぶん嬉野あたりに出荷されるダンプで、
天草のどの場所から採掘された陶石かわかりませんが・・・
)
さて次回は、午後から伺った、上田陶石さんと、上田家&天草陶石&高浜焼の
歴史について、レポートしたいと思います
そもそも、天草と泉山の陶石の違いは何ですか

平たく言うと、実は泉山陶石の方が、粘りが少なく、鉄分も多く含まれていて、
成形には天草陶石が扱いやすいと、大半の人が答えます


専門的に説明すると、泉山は硫化鉄が多く、天草は酸化鉄が多く含まれており、
チタンの含有量が少ないので、還元焼成によって、青味を帯びた白の透明性に
優れている、というわけですね

とはいえ、天草でも採取した陶石を、そのまま出荷するというわけではなく、
まずは、陶石の中にも、特級~三等、四等と、階級をわけていくわけです

(最上級の特級は、採取陶石全体の約1%



時代は変わっても、こればかりは今も手作業

この日も、熟練したおばちゃんが、「さすがっ

黙々と作業をされていました



二重三重と選別された陶石は、これから「脱鉄」と言われる、鉄分を更に少なく
取り除く作業(チタンは鉄分とくっつき、黄色味を帯びるので・・・

更に更に、約20日にも渡る水洗いなどの、かなり手間が掛かる作業を経て、
ようやく出荷される、というわけです


この五層と呼ばれる天草陶石鉱脈のふもとにある、木山陶石さんの工場でも、
フェリーで島原半島に渡り、主に佐賀県嬉野や塩田の陶石工場に出荷されて
いるのです



(写真は、帰りのフェリーで偶然見た、たぶん嬉野あたりに出荷されるダンプで、
天草のどの場所から採掘された陶石かわかりませんが・・・

さて次回は、午後から伺った、上田陶石さんと、上田家&天草陶石&高浜焼の
歴史について、レポートしたいと思います

