2010年05月25日
天草陶石レポート(1)
24日、私も所属している「有田陶芸協会」会員のメンバーで、天草(熊本県)へ
「天草陶石視察研修会」と題して、視察に行ってきましたので、当ブログの中で、
数回に分けて、レポートしようかな
・・・って、考えています
まずは、「天草陶石」とは何ぞや
、って事から、勉強していきましょう
(専門用語が出てくるので、Wikipediaなどで、調べながら読んでみましょう
)

「天草陶石」は、天草下島で採掘される粘土の鉱石で、陶磁器の原料として広く
利用されており、実は現在、有田で生まれる磁器のほぼ100%は、ここで採れる
天草陶石が原料になっています
このように、白い石なんですが(酸化して表面は黄色くなっていますが)、
有田焼をはじめとした、白磁をベースにした磁器が、それです

この鉱物は、流紋岩が熱水・温泉作用によって陶石化した、石英、セリサイト、
カオリナイトの3つの成分から、成り立っています
チタンや鉄の含有量が極端に少ないので、焼成(還元)すると、くすみも出ず、
白く輝く磁器となるわけですね

さて、その天草陶石が採れる陶石脈が、天草西部(下田周辺を中心として)の
至る所に点在しているわけですが(主に海岸脈、村山脈、皿山脈など・・・)、
今回訪れて、少々ビックリしました

山の大部分が天草陶石なのかと思ってましたが、脈があるのはその一部で、
採掘工場の社長(木山陶土さん)がおっしゃるには、山の削り落としに1年近く
かかった後に、ようやく陶石の採掘作業に入る事ができるそうだ・・・
私たち有田に生まれ育った者にとっては、泉山陶石場みたいに、山丸々ひとつが
上質な陶石が採れるものだと思っていたので、大変な手間がかかっている事に
驚かされました~
有田の泉山磁石場は、やはり特別な所だったんですね~(再認識です・・・
)
最後に木山陶石さんの五層採石場で、集合写真をパチリ
(柿右衛門さん、今右衛門さんはじめ、蒼々たるメンバーですね~
)

さて次回は、「脱鉄」という作業などの様子を、お届けしたいと思います
「天草陶石視察研修会」と題して、視察に行ってきましたので、当ブログの中で、
数回に分けて、レポートしようかな


まずは、「天草陶石」とは何ぞや


(専門用語が出てくるので、Wikipediaなどで、調べながら読んでみましょう


「天草陶石」は、天草下島で採掘される粘土の鉱石で、陶磁器の原料として広く
利用されており、実は現在、有田で生まれる磁器のほぼ100%は、ここで採れる
天草陶石が原料になっています

このように、白い石なんですが(酸化して表面は黄色くなっていますが)、
有田焼をはじめとした、白磁をベースにした磁器が、それです


この鉱物は、流紋岩が熱水・温泉作用によって陶石化した、石英、セリサイト、
カオリナイトの3つの成分から、成り立っています

チタンや鉄の含有量が極端に少ないので、焼成(還元)すると、くすみも出ず、
白く輝く磁器となるわけですね


さて、その天草陶石が採れる陶石脈が、天草西部(下田周辺を中心として)の
至る所に点在しているわけですが(主に海岸脈、村山脈、皿山脈など・・・)、
今回訪れて、少々ビックリしました


山の大部分が天草陶石なのかと思ってましたが、脈があるのはその一部で、
採掘工場の社長(木山陶土さん)がおっしゃるには、山の削り落としに1年近く
かかった後に、ようやく陶石の採掘作業に入る事ができるそうだ・・・

私たち有田に生まれ育った者にとっては、泉山陶石場みたいに、山丸々ひとつが
上質な陶石が採れるものだと思っていたので、大変な手間がかかっている事に
驚かされました~

有田の泉山磁石場は、やはり特別な所だったんですね~(再認識です・・・

最後に木山陶石さんの五層採石場で、集合写真をパチリ

(柿右衛門さん、今右衛門さんはじめ、蒼々たるメンバーですね~


さて次回は、「脱鉄」という作業などの様子を、お届けしたいと思います

