陶都の緑に囲まれて・・・

  

この冬一番の爆弾低気圧が、九州地方にもやってきた
予想通り、朝から家の窓を開けると、駅周辺も一面の銀世界
昨夜の間に、保安車両が働いていたのか、朝からＪＲ（佐世保線）は通常通りに
動いていた

なのに、電車通学の高校生の長男が、上有田駅からＵターンして帰ってきた

「あれっ？」・・・電車に乗り遅れたかぁ～？
雪のため、臨時休校になった事を、駅で知って帰ってきたそうだ
それでもＪＲは動いているのに・・・

正月明けのこのところは、土日も学校だったここの高校生には、思いがけない
嬉しい休みになったようだ・・・

それにしても、山も木々も家々も、雪化粧して綺麗ですね～

これで、自分もゆっくりこたつにでも入って、転寝でも出来たら、天国だろうに、
さすがに、そういうわけにも行かず、トボトボと歩いて工房の仕事場へ

暖を取り始めて一時間・・・、それでも細工場の室内気温１１℃
気持ち切り替えて、今日もＴシャツ姿で、ロクロを回す事に・・・

季節感ゼロのＴシャツ姿で、計６時間のロクロを終え、ブログでも・・・
さ、寒っ
今夜はビールは考えられないなぁ～・・・熱燗で暖まる事にしよう  

先日から制作している、ロクロによる大物成形
昨日作っていた、せっかく新円に成形できた物を、今日は大胆に・・・

大きな「ナブリ」を入れる事にした・・・
昨年から取り掛かっていた、「風遊ぶ」シリーズの進化形とも申しますか・・・

このように、変化を付けてみました
さてさて、今日は「彫り」まで進む事ができるのか・・・
明日の消防出初式の出動を控え、今夜は少し早めに寝ようと思っていたのだが、
どうやら、それも出来そうにないなぁ～
  

「車おろし」とは、陶芸業界で言うところの車、つまりロクロを、
年の始めに行う事で、昔は、年末に神棚に祭った車（ロクロ）を降ろし、
業界の仕事始めの意味で、神事を行っていたものです
　（今では、うち聡窯でも、神事は行う事がなくなりましたが・・・）
有田でも深川製磁さんでは、毎年「車おろしの儀」として、神事をされています

うち（聡窯）でも、今日がその日かな・・・
年の始めは、このように大作に取り組む事が多いんですが、これから春に向け、
この大物が少しずつ作業過程を経て、作品へと生まれ変わるんです

今日は外は、小雪がチラつく、寒～い一日でしたが、ご覧の通り、Ｔシャツ姿で
何時間もかけながら奮闘しましたよ
　（長袖は邪魔になるし、なによりこの方が、気合が入ります）

今回挑んでいるのは、直径５０ｃｍの大きな鉢で、春の日本現代工芸美術展に
出品すべく、昨年内からイメージを暖めていたもの

今日を皮切りに、来週まではまず、この大物ロクロに全神経を集中させて・・・、
さてさて、どんな作品が生まれてくるのか？
「やるぞー」・・・って、気合たっぷり、期待いっぱいの１月でございます  

早くも正月三ケ日が終わろうとしています。正月気分もあまり味わぬまま・・・
元旦から長崎の妻の実家へ行き、同窓会に、正月早々の葬儀へ出席・・・、
カメラを使ったのは、初詣ぐらいかな・・・

陶都有田で生まれ育ち、有田磁器の仕事に携わっている者としては、
やはりお参りは、ここ「陶山神社」に来る事になるでしょう

日本でも、ここしかないであろう、磁器で作られた、磁器鳥居や狛犬、
灯篭は、あまりにも有名ですよね

テレビの「ナニコレ珍百景」でも紹介された、神社境内の鳥居の
すぐ脇を通るＪＲの線路は、神社内から見たら、確かに面白い光景です
　（あまりにも身近にありすぎて、あまり珍しいと思った事がなかったが・・・）

今年も、家内安全、それに、仕事が順調でありますように・・・  

新年あけましておめでとうございます

旧年中は、大変お世話になり、有難うございました。
本年も、よろしくお願い申し上げます

　（本日２０１０年１月１日・大村湾にて撮影）

今日の夕陽は、格別に綺麗でしたよ～