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2011年01月13日

昭和の名工逝く

昨日(1月12日)、磁器ロクロの第一人者といわれた昭和の名工「中村清六」氏が、お亡くなりになりました(享年94才)。
昭和の名工逝く
 (写真は「佐賀県陶芸協会」ホームページ・同協会図録より)

同氏は大正5年長崎県波佐見町生まれ。
戦前、地元の実業公民学校に通っていた14歳の時にロクロを始めた。
卒業後は同町内の窯元で住み込みで修業を重ね、戦中から戦後にかけては有田工業高で教師としてろくろの実習を指導した経験を持つ。
(以上、うまか陶「技見聞録」紹介文より)

大物ロクロ作りの至宝と呼ばれた、初代(故)「奥川忠右衛門」氏との出会いが、作陶生活の一大転機となり、その後、「現代の名工」で労働大臣卓越技能者表彰、伊万里・有田焼第1回伝統工芸士に認定、黄綬褒章受章、日本伝統工芸展など、数々の受賞歴があるのは、多くの方がご存知です。
昭和の名工逝く
 (写真は「佐賀県陶芸協会」ホームページ・同協会図録より)

父(故)辻毅彦との関係もあり、日頃からよくお声掛けも頂き、私がこの世界に入ってからも、直接の師事は受けていませんが、90歳過ぎてもなお、作陶にかける情熱、後輩に対する熱心なご指導は、さすがは日本の名工!と、私自身、感銘を受け、その偉大さを感じながら作陶してきた。

私の先々代(辻一堂)や先代(辻毅彦)もそうだが、13代今泉今右衛門氏、青木龍山氏と、昭和から平成へと、有田の伝統文化を今に伝えてきた日本が誇る昭和の名工が、またひとり、陶都有田からいなくなってしまったのは、寂しい限りである。
と同時に、先人たちから受け継いだ「作陶に対する想いや姿勢」を、未来へ伝えていかなければならないと、更に強く誓いたいと思う。

「昭和の名工」中村清六先生の、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


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Posted by 聡窯 辻 at 20:01│Comments(2)お知らせ
この記事へのコメント
偉大な方がこの世を去られましたね
ご冥福をお祈り申し上げます。
今日は九陶で清六先生の作品を拝見して来ました。辻聡窯さんの作品も拝見させていただき、目の保養をさせていただいてきました。
Posted by ありたのトド at 2011年01月13日 21:16
ありたのトドさん、こんにちは!
ほんと偉大で気さくな優しい先生でした・・・(涙)
九陶の現代作家を含む所蔵作品は天下一品です!
私もその中に展示頂いている事を、名誉な事だと思っています。
有田の偉大な先代作家の意思を受け継ぎながら、頑張らなくては!
Posted by 聡窯 辻聡窯 辻 at 2011年01月15日 17:14
 
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